経済統計の使い方
統計初心者の社会人向けに、経済データの解説をしています。「まとめページ」をご覧くだされば、全体的な内容がわかると思います。
経済分析

購買力平価からみた為替レート

さくら

円安が進んでいますが、どの程度が適当な水準何でしょうか

かえで

購買力平価が1つの目安になります。

購買力平価とは

為替レートの水準を考える時、購買力平価が1つの目安になります。購買力平価とは、2つの国の値段の比率を表したものです。たとえば、2つの国にリンゴしかなく、リンゴ1個が日本で200円、米国で2ドルの場合、1ドル=100円となります。

実際にはさまざまな商品があります。世界銀行では、国全体の物価指標であるGDPデフレーターで比較したものと、消費者物価指数で比較したものを計算しています。世界銀行のWDIのデータの具体的な入手法はこちら

長期的な流れがわかる

購買力平価の水準で、為替レートの適切な水準がわかるわけではありません。長期的な流れがわかるのみです。世界銀行の場合は、2011年から2017年について、購買力平価と実際の為替レートが等しい想定したデータになっています。

(出所)World Bank,World Development Indicator

このグラフを見ると、GDPデフレーター(青線)でみても、消費者物価(赤線)でみても、2012年くらいまでは円高が進み、その後1ドル=100円くらいで落ち着いていることがわかります。

もう少し円高方向?

1980年から2000年頃の為替レートと購買力平価のかい離が大きいので、購買力平価はもっと円高方向(下方向)にある方が当てはまりとしてはよい感じがします。つまり、赤線、青線とも20円~30円ほど円高の水準が適当な水準に思えます。

ビッグマック平価を2022年1月時点でみると、日本が380円に対して、米国は5.81ドルなので、1ドル=67.13円となります。この水準を考慮すると、購買力平価でみた為替レートの水準は1ドル=70円~80円である可能性があります。ビッグマック平価の具体的な値についてはこちらを参照してください。

ただ、「1980年から2000年頃の為替レートが適正だった」という仮定のもとでの結論なので、あくまで暫定的なものです。

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