World Development Indicator (略してWDI)は、世界銀行が提供する幅広い国際データを入手できるデータベースです。年次の統計で随時更新されます。
国、指標、時間を設定するとそれに応じたデータを得ることができます。
経済統計の使い方では、経済統計の入手法から分析法まで解説しています。
世界銀行とは
世界銀行は、国際金融機関で、途上国への融資を中心に行っています。国へ融資するには国ごとの情報を把握する必要があり、さまざまなデータを収集しています。日本は世界銀行への第2位の出資国です。
データベース(database)の指定
世界銀行にはさまざまなデータベースがあり、世界銀行ではDataBankと呼んでいます。
データベースは100以上あります。上位に表示されるのは以下のものです。
- World Development Indicators
- Statistical Capacity Indicators
- Education Statistics
- Gender Statistics
- Health Nutrition and Population Statistics
DataBankのリンクから、World Development Indicatorに行くことができます。
国(country)の指定
日本の指標を出力する場合はJapanを選びます。検索ウインドウがあるので、そこに「J」を入力すれば、Japanはすぐ見つかります。
フィルターマーク
をクリックすると、「南アジア」といった地域を絞って国を選択することができます。高所得国、低所得国といったように所得でグループ分けして国を絞ることもできます。
指標(series)の指定
多数の指標があるので、選ぶ方法を工夫する必要があります。分野別に絞り込む場合は、フィルターマークをクリックして、分野を選びます。
アルファベット順での検索や、文字検索などもできます。
購買力平価の推移をみるには、PPP conversion facor,GDP(LCU per international $)を選びます。PPPは2つの国の物価の比較ですが、GDP
はGDPデフレーターを使った比較を表します。
分野は幅広いです。大分類だけ載せると以下のものがあります。
- Economic Policy & Debt
- Education
- Environment
- Financial Sector
- Gender
- Health
- Infrastructure
- Poverty
- Private Sector & Trade
- Public Sector
- Social Protection & Labor
- Social:Health
時間(time)の指定
年次のデータなので、年単位でデータを選びます。
直近10年間の場合は、VIEW RECENT YEARS で10を選びます。
データの入手
3種類の設定が終わったら、右側の「apply change」ボタンを押します。データはエクセル形式でも取り出せますし、すぐにグラフで表すこともできます。