分析には過去のデータが必要ですね。
金利、為替、株価のデータがまとめてとれる「統計ダッシュボード」というサイトがあります。これは便利です!
経済統計の使い方では、統計データの入手法から分析法まで解説しています。
統計ダッシュボード
金融指標の直近のデータはさまざまなサイトで入手できますが、分析するにはある程度過去のデータも必要になります。それらを無料で得る方法として、総務省の統計ダッシュボードがあります。月次である程度遡った期間のデータが得られます。
入手できる指標は以下の通りです。
- コールレート(無担保、翌日物)
- 新発10年国債1利回り(月末終値)
- 東京インターバンク相場(円・ドル)スポット 17時時点/月末
- 日経平均株価
- 東証株価指数(TOPIX)
です。統計ダッシュボードはe-Statから派生したサイトで、e-Statのホーム画面から「時系列表」を選べば行けますが、いきなり時系列表の画面になるので、まずは統計ダッシュボードのホーム画面から始めましょう。
「データで見る」を選択
統計ダッシュボードのホーム画面はグラフ中心の画面になっています。データを入手するには、「データで見る」メニューを選択します。データ検索画面になるので、ここで入手したい金融指標を指定すれば、データを得ることができます。分野(大分野)は「企業・家計・経済」(ここが意外とわかりにくいです)で、分野は「金融・保険・通貨」です。系列名のメニューの中から、上記指標を選択します。
地域選択は「全国」
統計ダッシュボードは地域別の指標も入手できるので、地域選択が充実していますが、全国(日本)にします。デフォルトで全国(日本)にしておいてもいいと思うんですが、選択する必要があります。
次に時間選択です。データ周期は「月」にします。「四半期」、「年」も選べますが、「年度」は選べません。時点は「全て」、原数値・季節調整値は「原数値」のままです。
最後に「一括ダウンロード」を押せばCSV形式でデータがダウンロードできます。
収録初期に注意
指標によって収録初期が違うので注意してください。株価は過去10年~20年分はありますが、それ以前のデータは他の方法で入手する必要があります。
指標名 | 収録初期 |
東京インターバンク相場(円・ドル) | 1973年1月 |
コールレート | 1985年7月 |
日経平均株価 | 2000年1月 |
東証株価指数(TOPIX) | 2007年2月 |
新発10年国債利回り | 2013年10月 |
為替レートのグラフを描く
対ドル円レート(東京インターバンク相場)を描いてみましょう。
ダウンロードすると以下の表が入手できます。
地域コードと地域の列は削除します。
グラフを描くとき左上は空白にするのが原則です。「時点」をクリアします。
挿入→テキストボックス で期種(月次)と単位(円/ドル)を入れます。