経済統計の使い方
統計初心者の社会人向けに、経済データの解説をしています。「まとめページ」をご覧くだされば、全体的な内容がわかると思います。
python

【python】 クラスとインスタンス

クラスとインスタンスについて説明します。クラスは分類という意味ですが、属性や動作の定義された空の箱(または設計図)で、インスタンスは「具体的なもの」、「実体」という意味で、クラスを使って、具体的なもの(オブジェクト)を作ったのがインスタンスです。

【python】pythonのまとめ 経済統計の使い方では、統計データの入手法から分析法まで解説しています。 https://officekaisuiyoku.com...

なぜクラスとインスタンスが重要か

オブジェクト指向のプログラミングには、クラスとインスタンスが重要だと言われます。

オブジェクト指向とは、プログラムを物体(オブジェクト)の集まりと考えることです。ゲームのプログラムを書く場合は、各キャラクターについてプログラムを書くということになります。深層学習の場合は、人間の脳をオブジェクトと考えるということだと思います。

pythonでオブジェクトとはインスタンスのことで、インスタンスを作るための設計図がクラスといえます。クラスでいろいろな性質や動作を定義して、そこに具体的なデータを入れてインスタンス(オブジェクト)となります。

クラスは、属性と動作の2つからできています。犬の場合だと、名前、色、年齢などです。動作は、吠えるとか歩くとかです。

実際のプログラム

属性(データ)は、__init__で表し、動作(メソッド)は名前を付けて定義します。自分自身という意味でselfを使います。

class クラス名:
    def __init__(self, 属性1, 属性2, ...):
        self.属性1 = 属性1
        self.属性2 = 属性2

    def メソッド名(self):
        処理

犬というクラスで、属性を犬と名前とし、動作を「ワンワンと吠えた!」と出力するとすると以下になります。

class Dog:
    def __init__(self, name, color):
        self.name = name
        self.color = color

    def bark(self):
        print(f"{self.name} はワンワンと吠えた!")

これに実際の犬の情報をいれれば、犬が物体として動きます。「ポチがワンワンと吠えた」、といった動きです。

インスタンスは、

インスタンス名=クラス名(属性1、属性2)

という形で指定します。属性の内容は

print(インスタンス名.属性1)

などとします。動作は

インスタンス名.動作名()

です。

ポチと太郎についてインスタンスを作ると以下のようになります。


pochi = Dog("ポチ", "黒")  
taro = Dog("シロ", "白")   


print(pochi.name)  
print(taro.color) 


pochi.bark()  
shiro.bark() 

出力は、以下になります。

ポチ
白
ポチ はワンワンと吠えた!
シロ はワンワンと吠えた!
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