次の推計をするとどうなるでしょうか。$X_1$ と$X_2$の相関が高く、$X_1$,$X_2$と$X_3$とは相関が低いです。
- (1)$ Y=\alpha + \beta_1 X_1+ \beta_2 X_1 $
- (2)$ Y=\alpha + \beta_1 X_1+ \beta_2 X_3 $
- (3)$ Y=\alpha +\beta_1 X_2 + \beta_2 X_3 $
- (4)$ Y=\alpha +\beta_1 (X_1+X_2)+ \beta_2 X_3 $
(1)同じ説明変数を2つ入れた場合で、説明変数どうしが完全に相関している場合です。$X_1$一つだけを説明変数として回帰したときの係数を$\beta_3$とすると、$\beta_1+\beta_2=\beta_3$が成り立ちます。$\beta_1と\beta_2$の組み合わせは無限にあることになります。ただ、Excelでは$\beta_1$が0、$\beta_2$が$X_1$のみで回帰したときの係数が計算されます。
正解は$\beta_1=0,\beta_2=0.54$です。
(2)と(3)の違いは、説明変数$X_3$が共通で、それに加えて(2)では$X_1$が、(3)では$X_2$が説明変数と入っています。$X_1$と$X_2$は相関があるので、係数はほぼ同じとなります。
(2)の正解 $\beta_1=0.96,\beta_2=0.50 $
(3)の正解 $\beta_1=0.96,\beta_2=0.50$
(4)は、(2)や(3)の1つ目の説明変数の値が約2倍になった場合です。説明変数が2倍になるということは、同じ推定結果になるためには係数は半分程度になるはずです。ということで、正解は以下の通りです。
(4)の正解$\beta_1=0.49,\beta_2=0.50$
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