経済理論は現実を表していかどうかを消費関数と投資関数で調べてみましょう。
民間最終消費支出は所得の増加関数です。
民間企業設備投資は、金利の減少関数です。
決定係数とt値を調べて、消費関数とどちらが当てはまりがよいか調べてみましょう。
消費関数の被説明変数は、実質民間最終消費、説明変数は実質GDP。
投資=α+β×所得
投資関数の被説明変数は、実質民間設備投資、説明変数は国内銀行約定平均金利とします。
投資=α+β×金利
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データ
データは、内閣府の国民経済計算などから採ります。最新データが度に代わるので、ここでは以下のデータを利用して下さい。
実質国内総生産(GDP)、実質民間最終消費、実質民間企業設備投資は国民経済計算から、国内銀行貸出約定平均金利は、日本銀行のサイトから入手します。
以下からダウンロードします。
分析ツールの回帰分析を使って回帰分析を行います。
消費関数の推計結果は以下の通りです。被説明変数は実質民間最終消費です。
投資関数の推計結果は以下の通りです。被説明変数は実質民間企業設備投資です。
結果の解釈
消費関数の自由度修正済み決定係数は、0.88、投資関数は0.55なので、当てはまりは消費関数の方がよいです。
しかし、説明変数は両方とも5%水準で有意です。消費関数の説明変数は実質GDPで、t値は、14.2です。投資関数の説明変数は国内銀行貸出約定平均金利のt値は‐5.8で5%水準で有意です。
消費に比べて投資は当てはまりが悪いです。投資に与える他の要因があることが考えられます。
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