経済統計の使い方
統計初心者の社会人向けに、経済データの解説をしています。「まとめページ」をご覧くだされば、全体的な内容がわかると思います。
R

【R】seq関数|数列を操る

数列を作る関数です。

seq関数は数列を作る関数です。最も簡単な形は、seq(5)という形で、1から5まで、間隔1の数列ができます。

経済統計の使い方では、統計データの入手法から分析法まで解説しています。

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数列を作る関数

seq関数は連続した数値が入ったベクトルを作るための関数です。sequenceは数列の意味で、等差数列を作ります。最も簡単な形は以下の形です。要素が1,2,3,4,5のベクトルができます。

seq(5)

何も指定しないと、1からのベクトルとなるわけです。

> seq(5)
[1] 1 2 3 4 5

次に2つの数値を指定すると、2つの数字の間の整数を要素とするベクトルになります。間隔は1です。

> seq(2,10)
[1]  2  3  4  5  6  7  8  9 10

3つの数字を指定すると、最後の数字は間隔を表します。

$ seq(最初の数、最後の数、間隔) $

$seq(2,10,2)$

と入力すると、要素が2,4,6,8,10のベクトルができます。

> seq(2,10,2)
[1]  2  4  6  8 10

小数でも使えます。

seq関数は小数でも使えます。間隔を指定しないと、開始の数字から1ずつ増えたもので、終わりの数字の手前までとなります。

$seq(1.5,9.2)$

seq(1.5,9.2)
[1] 1.5 2.5 3.5 4.5 5.5 6.5 7.5 8.5

間隔に小数を使うこともできます。

seq(1.5,9.2,0.9)

seq(1.5,9.2,0.9)
[1] 1.5 2.4 3.3 4.2 5.1 6.0 6.9 7.8 8.7

応用編

dataという行列があるとします。行番号が偶数の行列と奇数の行列の2つに分けたいときは以下の操作をすればできます。

n <-seq(1,nrow(data),2)

data1<- data[n,]

data2<- data[-n,]

以下のプログラムで、4行3列のdataという行列が、data1,data2に分けられます。

data <- matrix(1:12, nrow=4, ncol=3)
n <-seq(1,nrow(data),2)
data1<- data[n,]
data2<- data[-n,]
data1
data2




出力結果

> data
     [,1] [,2] [,3]
[1,]    1    5    9
[2,]    2    6   10
[3,]    3    7   11
[4,]    4    8   12
> data1
     [,1] [,2] [,3]
[1,]    1    5    9
[2,]    3    7   11
> data2
     [,1] [,2] [,3]
[1,]    2    6   10
[2,]    4    8   12
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