この記事では、グラフの描き方を説明します。複数の折れ線グラフは、matplotで書くことができます。
経済統計の使い方では、統計データの入手法から分析法まで解説しています。
散布図の描き方は以下を参照してください。

【R】グラフの描き方(1)|plot関数で散布図が描けます
変数が1つの場合
グラフにはいろいろな描き方があります。plot関数について、いろいろと試してみます。さまざまな散布図が描けま...

【R】Rのまとめ
経済統計の使い方では、統計データの入手法から分析法まで解説しています。
https://officekaisuiyoku.com...
Contents
データフレームの作成
折れ線グラフは、
matplot(データフレーム,type=”l”)
で基本的なものが書けます。lは1ではなく、lineのlです。
実質GDPと実質民間最終消費支出のデータを入力し、cpというデータフレームに格納しました。
matplotコマンドでグラフを描くと以下のようになります。実線が実質GDP,点線が実質民間最終消費です。
matplot(cp,type=”l”)

グラフの微調整
データの確認だけなら上記で十分ですが、微調整もできます。よく使うものとそれ以外に分けてみます。matplot()の中に、引数として指定します。
よく使うもの
操作 | matplotの引数 | 説明 |
グラフのタイプ | type=”l”(1ではなく、エル) | “p”,”l”,”b”,”c”,”o”,”h”,”s”,”n”(後述) |
x軸のラベル | xlab=”文字列” | |
y軸のラベル | ylab=”文字列” | |
線やマーカーの色 | col=”色名”,col=数値 | 数値で色が決まっている(後でサンプルがあります)。 |
線の種類 | lty=数値 | 数値で種類が決まっている(後でサンプルがあります)。 |
線の太さ | lwd=数値 | 通常は1で問題ないです。10でも100でも指定できますが、実際に使うのは5まででしょう。(後でサンプルがあります) |
必要があれば使うもの
操作 | matplotの引数 | 説明 |
x軸の範囲 | xlim=c(下限、上限) | |
y軸の範囲 | ylim=c(下限、上減) | |
対数グラフ | log=”X” | |
タイトル | main=”文字列” | |
サブタイトル | sub=”文字列” | |
軸のラベルを描かない | ann=FALES | |
軸を描かない | axes=FALSE | |
文字の大きさ | cex=数値 | |
フォントの種類 | font=”フォント名” |
文字を入力したもの
以下は、タイトル、x軸ラベル、y軸ラベルを付けたものです。

サンプルデータ
様々な色や種類の示すために、サンプルデータを作ります。要素が10の系列を7つ作ります。
グラフの色
グラフの色はcol=数値で変えられます。下からcol=1~7までです。

線の種類
線の種類はltyで変えられます。下からlty=1~7です。

線の太さ
線の太さはlwd=数値で変えられます。下から、lwd=1~7までの太さです。

グラフのタイプ
基本は折れ線グラフでよいと思いますが、マーカーをつけたりすることもできます。
- type=”P” マーカーのみ(pchでマーカーの種類を指定)
- type=”l” 直線
- type=”b” マーカーと直線(線は切れ切れ)
- type=”c” 切れ切れの直線
- type=”o” マーカーと直線(線は繋がっている)
- type=”h” 垂線でプロット
- type=”s” 左軸で階段状グラフ
- type=”S” 右軸で階段状グラフ
- type=”n” 軸のみにして、続けて低水準関数で指定
type=”p” マーカーのみ
マーカーの種類は以下のものがあります。下からpch=1~7を指定しています。

type=”b” マーカーと直線(線は切れ切れ)

type=”c” 切れ切れの直線

type=”o” マーカーと直線(線は繋がっている)

type=”h” 垂線でプロット

type=”s” 左軸で階段状グラフ

type=”n” 軸のみにして、続けて低水準関数で指定

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