輸出入がわかる統計ですね。
信頼性が高い統計として有名です。
貿易統計は、輸出入金額が把握できる統計です。税関を通る品目を記録するという行政事務を統計とした、代表的な業務統計です。すべての品目を調査しているので、標本調査よりも正確です。
経済統計の使い方では、経済統計の入手法から分析法まで解説しています。
輸出入が国別品目別にわかる
輸出金額が国別、品目別に把握できて、毎月発表されています。輸出から輸入を引いたものが、貿易収支となります。ただ、国際収支統計の貿易統計とはぴったり一致しないので、「出超額」という言葉を使う場合があります。
数量指数、価格指数が重要
経済分析の点からは、金額に左右されない数量ベースでの分析が重要なことから、輸出数量指数、輸入数量指数など数量指数が重要です。輸出価格指数、輸入価格指数も同様に重要です。
品目別にデータを得るには?
貿易統計について、時系列に品目別に得たい時は、工夫が必要になります。最も細かく各品目別にデータを入手できることもできますが、ここでは、品目をある程度まとめて分析しやすくした「貿易統計概況」を使った入手方法を紹介します。
貿易統計ではe-Statは使わないんですか?
e-Statは年次ベースでしかとれないです。
入手できるのは、輸出入の金額と数量です。金額は円ベース、数量の単位は品目によって変わります。
概況品コードを入手
データを入手するためには品目コードが必要になります。財務省ホームページにある概況品コード表を参照します。品目コードは頻繁に改定されています。最新のものを選びましょう。輸出と輸入でコードの体系が違うので注意してください。
例えば、輸出品目のうち、自動車は、70503、輸入品目のうち原油及び粗油は、30301となります。
貿易統計検索ページ
次にデータの入手法です。貿易統計検索ページから、「1.普通貿易統計について調べる」を選びます。普通貿易統計のページで、「全国の統計品目情報」の次にある「全国の概況品情報」を見ます。
さまざまなデータが入手できますが、B-4概況品別推移表を選びます。
条件を入力しますが、品目の指定以外は簡単に設定できると思います。「概況品の指定」に概況品コードを入力します。参照ボタンでメニューから品目を選ぶこともできます。
検索ボタンを押すと、データが出てきます。これをCSVファイルでダウンロードすることができます。金額と数量について、月次の単月と年初からの累積データが出力されます。