母集団から抜き取った標本の分散(不偏分散)から、母集団の分散(母分散)を推定する方法です。不偏分散がχ(カイ)二乗分布に従うことを使って、推定します。
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「回帰分析から学ぶ計量経済学-Excelで読み解く経済の仕組み」
回帰分...
不偏分散の分布
母集団の分散を
χ二乗分布
まず、χ二乗分布について説明します。標本平均を
χ二乗分布の特徴
χ二乗分布には以下の特徴があります。
- 二乗和なので正の値
- 左右非対称
- 自由度で形が変わる
- 自由度を指定すれば形は決まる

χ二乗分布の信頼区間
χ二乗分布の信頼区間は、エクセルの関数で調べることができます。
例えば、自由度9で95%信頼区間を調べる場合は、以下の関数を入力します。
95%の信頼区間は、2.7以上19.0以下だということがわかります。

区間推定の手順
•不偏分散(
•標本数10、信頼区間95%の場合、
•その式を母集団の分散に関する式に変形する。
計算例
- サンプル数 10
- 標本平均 9.90
- 不偏分散 0.25
この時95%信頼区間で母分散を推定してみましょう。
不偏分散(
標本数10、信頼区間95%の場合、以下の式が成り立ちます。
この式を母集団の分散に関する式に変形します。
答えは、母分散の95%信頼区間は0.118以上 0.833以下となります。
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