経済統計の使い方
統計初心者向けに、データや分析手法の解説をしています。「まとめページ」をご覧くだされば、全体的な内容がわかると思います。
経済学

経済学Q&A(2025)その3

質問への回答

Contents
  1. ミクロ経済学
  2. マクロ経済学

ミクロ経済学

従業者のスキルが向上すれば賃金が向上するとプロセスを改めて説明お願いします。

労働生産性が上がると、一人当たりの生産性があがるので、同じ賃金でも企業側の労働需要が増えます。労働需要関数は、商品の需要関数と同じ考え方ができます。同じ値段なら、普通の車より性能のよい車の需要が多くなることと同じです。

労働需要が増えて労働需要曲線が右にシフトすると、労働供給曲線との交点は上昇し、実質賃金が高くなります。

労働者の賃金や雇用関係について、映像のようなグラフを使ってもう少しゆっくりと確認をしたいです。資料の見落としがあったら大変申し訳ないのですが、どこかで確認できるでしょうか。

•収入と費用の関係からみると…(金額ベース)

限界収入=限界費用

•生産力と賃金の関係からみると…(数量ベース)

限界生産力=実質賃金

実質賃金は労働需要曲線と労働供給曲線から決まる。

動画では上のグラフの右側を示している。

世の中の完全競争市場を見たときに(例えば食品小売など)、一般的にはある程度新規参入の余地がある状態が保たれていると考えて良いのでしょうか?また損益分岐点に達したときが企業にとって最適といえるのでしょうか?または費用を抑えるなどの行動をとるのが望ましいのでしょうか。

損益分岐点に達した時が、長期的な安定状態だと思います。費用を抑えるなどの行動はとったあとの状態だと考えられます。

【質問】利益や費用の議論を行う際に、横軸が生産量、縦軸が価格で考えましたが、それ以外の変数を追加して議論することもあるのでしょうか。

縦軸は、収入と費用で利益を出すための軸です。生産量と利益の関係を表しています。

短期では生産設備は一定と考えましたが、長期では生産設備も増減できると考えます。この場合は、労働と資本の様々な組み合わせで生産ができることになり、新たな分析が必要になります。

長期の費用曲線の議論がありますが、今回の授業では省略しています。

設備投資の固定費用が3で、数年経過して故障により3の費用が掛かった場合、以降は固定費用は6として計算されるのでしょうか。

年度単位で考える場合、たとえば3年目で故障するものとすれば、耐用年数は3年で、設備投資は1年に1ずつ償却すると考えることができます。その後も、新たに設備を設置しても耐用年数が3年だと考えるなら、年に1ずつ計上します。この場合、毎年固定費は1ということになります。

マクロ経済学

よく自家栽培のものを使ったレストランが増えてきていると思うが、これはGDPに含まれるという認識で問題ないか。

レストランで提供するので料金が発生しており、GDPに含まれます。シェフが食べてしまうと、GDPには含まれまれず、中間投入になります。

貯蓄はどのような考え方で支出に含まれるのでしょうか。将来的に支出するからでしょうか。

家計の貯蓄は銀行に預けられ、預けられたお金は投資に回ると考えます。

貯蓄は、通常利子がつくため銀行に預けます。預けたお金は企業に貸し出され、設備投資などに回されることになります。

ただ、タンス預金などもあるので、統計上ぴったりとは一致しません。

国内所得における直接税の取り扱いについて教えてください。

家計可処分所得・家計貯蓄率四半期別速報(参考系列)

可処分所得=雇用者報酬ー所得税ー社会保険支払い等

可処分所得=営業余剰からその他の経常移転(純)までの和(ただし、支払は差し引く)

【質問】主婦労働はGDPに含まれない、ということでしたが、家政婦はGDPに含まれるのでしょうか

家政婦は市場を通しているので、GDPに含まれます。個人的に頼んだ場合は含まれません、というか捕捉できません。

GDP等が分かりづらかったので具体的な例がほしい。

以下のような統計があります。

月例経済報告・主要経済指標

四半期別速報

年次推計

一人当たりGDP

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