ここでの文章の書き方は、経済分野に限ったものです。本や文章を書いたり、他の人の文章を校正したりして気づいたものをまとめたものです。
原則
- できるだけ、読者に負担を書けないように書くことが必要です。
- 原稿は、他人が読むものです。自分の思ったことをそのまま羅列しても、読者に真意は伝わりません。工夫が必要です。
- 一度書いたら、しばらく時間をおいて、読み返すと修正点がわかってきます。
- 参考文献などは必ず明記します。
- 引用するときは、引用であることを明記してください。
- むやみに英語を使わない方が、日本語としては美しいです。
見出し(タイトル)
- 見出しを考えてから文章を書くくせをつけましょう。見出しだけで文章の中身がわかるように工夫してください。
- 見出しの長さは9字以上12字以内が基本です。長過ぎたり短か過ぎたりしないように。
本文
- 最も重要なことから書き始めましょう。各章、節の中でもこの原則を守ります。まず結論を述べて、理由を説明することがだいじです。
- 一節の長さは20行以内。それ以上になる場合は見出しを増やします。
- 一文はできるだけ短くしましょう。目安としては60字以内。
- 文章がわかりにくくなったら、主語と述語(○○は○○だ)という形から修飾語を増やしていきましょう。
- 「受動態」を使わないくせをつけると、文章がわかりやすくなります。
- 「行う」といった、どんな行動化がわかりにくい一般的な言葉は使わず、「成し遂げる」「手がける」「やらかす」といったより具体的な言葉を使いましょう。
- 接続詞はなるべく使わないように心がけましょう。使わなくても意味が通じるのがよい文章です。
- 図やグラフを使うとわかりやすくなります。出所は必ず書きましょう。
経済指標の解説
以下は、日本経済新聞の2022年2月の消費者物価指数に関する記事です。
基本は、
(発表元)が(日付)日発表した(調査期)の(指標名)は(比較法)から(数値)上がった。
です。比較法については、
- 前年同月から
- 前年同月に比べて
- 前年同月比
などが考えられます。月次指標でも前月比が重視される場合は、前期比を見出しにとります。四半期では前期比、前年同期比となります。年次では前期比と前年同期比は一致しますので、前年比とします。
月次・前年同月比 | 前年同月比 |
---|---|
月次・前期比 | 前月比 |
四半期・前年同期比 | 前年同期比 |
四半期・前期比 | 前期比 |
年次・前年比 | 前年比 |
指標の解釈としては、指標の結果に応じて、
- 2ヵ月ぶりに上昇した。
- 3ヵ月連続で上昇した。
- 過去最高となった。
といった、解釈が考えられると思います。ここは、指標を見ながらどのような特徴があるのかを書く必要があります。
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