鞍馬は最も好きな蕎麦屋の一つです。
16時くらいには店じまいするので、昼間にたべるしかありません。開店時間には行列ができるくらい混んでいるので、13時以降い行きます。
正統派の蕎麦だと思います。のれん分けした、新座鞍馬も好きです。
最近できた西荻窪のカネイも鞍馬と関係があるようです。
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鞍馬
それほど広くはない店内ですが、小ざっぱりとしています。いかにも蕎麦屋という内装ではありません。しかし、蕎麦の提供だけなので、やはり、洗練された雰囲気は漂います。
杉浦日向子先生が人生最後に食べた蕎麦屋としても知られています。
杉浦日向子とソ連編著『ソバ屋で憩う』では、101店の蕎麦屋を紹介し、特選5選を選んでいます。その5店は以下の店です。
- 並木藪蕎麦 東京・浅草
- 室町砂場 東京・日本橋
- 鞍馬 東京・西荻窪
- 傘亭 東京・高田馬場
- 萬盛庵 山形・旅籠町
藪蕎麦や砂場の後に、鞍馬が来るのが、鞍馬への愛を感じます。著書での鞍馬への記述の抜粋です。
しずかな店だ。客の気持ちが揃っている。しずかな午後を、鞍馬ですごしたい。そん
なひとびとばかりだ。
最後は以下のように締めくくっています。
つゆへの愛も相当だ。手塩にかけた、麺とつゆ。育ちのよい、けがれをしらぬ、すなおな魅力をたたえている。そして、かけのほがらかさは、秀逸である。
浮世の塵にまみれたら、鞍馬のソバが救ってくれる。
ここに書かれていることは私もその通りだと思います。
蕎麦は2種類で、箱盛そばと甘皮そばです。箱盛そばが普通のそばで、甘皮そばが田舎そばにあたると思います。写真は甘皮そばです。
新座鞍馬
新座鞍馬も雰囲気がいいです。鉄道の駅からは遠いので、車以外で行くのはかなり難しいです。それでも、いつも繁盛しています。
都心では実現できない広々とした店内でゆっくりと蕎麦が食べられるのは至福の時です。