消費の理論では限界効用は逓減するとされています。購入量を一つ増やすと、追加的に効用がどのくらい増えるかを限界効用と呼び、購入量を増やすごとに限界効用が徐々に減っていく(逓減)する財が普通です。
ケーキも最初の1個はおいしいですが、2個目、3個目と食べていくと、限界効用は減っていくでしょう。
一方で、限界効用が逓増する財はないのでしょうか?検討してみます。
経済統計の使い方では、統計データの入手法から分析法まで解説しています。

限界効用が逓増する場合
購入当初、限界効用が逓増する財はあります。
ある人にとっては、美術館がその例になるかもしれません。1回目に行った時はそれほど絵の良さがわからなかったけれど、通うにつれて絵の面白さがわかっていく場合です。限界効用は上がっていくでしょう。
また、自動車のミニチュアモデルなど、通信販売で部品が送られてきて、徐々に完成していく場合も、完成に近づけば近づくほど限界効用が上がるかもしれません。
ただ、さらに繰り返す場合はどうでしょうか。美術館の場合、ある程度の回数を超えるとやはり限界効用は逓減するかもしれません。自動車のミニチュアも、完成までは限界効用が逓増するかもしれませんが、それを何台も作っていくと限界効用が減少していくかもしれません。
ただ、とにかく集めるのが好きなコレクターだと、集めれば集めるほど、効用が上がる人もいるかもしれません…
両方の財が効用逓増の場合
両方の財が限界効用逓増の場合、
- ・x財が少なく、y財が多い(限界効用大)時は、x財を1単位増加したときy財の減少分は小さい
- ・x財が多く、y財が少ない(限界効用小)時は、x財を1単位増加した時のy財の減少分は大きい
x財が増えるにしたがって、傾きが急になっていくことがわかります。通常の財と反対です。
効用関数が

予算が40の時で、x財、y財の価格比が1:2の場合の予算線は下記のように引けます。効用が最大となるのは、x財のみを40単位買うということになります。

プログラム
無差別曲線のプログラム
効用関数のプログラム
