経済統計の使い方
統計初心者の社会人向けに、経済データの解説をしています。「まとめページ」をご覧くだされば、全体的な内容がわかると思います。
雑記

【レポート】東証arrows見学記|株式体験もやりました

こんにちは!インターン生のかりん&ゆうなです。

東証Arrowsの見学に行ってきました。東証Arrowsはもともと東京証券取引所の立会場があった場所で、上場企業にさまざまな情報サービスを行っているとともに、見学や株式投資体験も行っています。

経済統計の使い方では、統計データの入手法から分析法まで解説しています。

https://officekaisuiyoku.com/bish/

テレビでよく見るマーケット・センター

5分程度株式投資に関するビデオを見た後、マーケット・センター―やメディア・センターが見渡せる回廊に案内されます。回廊には東京証券取引所の歴史についての展示があります。

テレビでよく見る、くるくると株価が回っているものはチッカーと呼ばれ、取引が成立した株価が表示され、取引量に合わせて8段階の速度があります。チッカーの下にはマーケット・センターがあります。直径17メートルのガラスシリンダーで覆われた空間で、ここでは取引の監視を行っています。現在はコロナの関係により1人で監視を行っています。70インチのモニターが16個集まった大きな掲示板があり、TOPIX日経平均株価などが表示されています。

回廊を1周した後、オープン・プラットフォームのある中2階に案内されます。ここはセレモニーやセミナーを開催する多目的スペースで、マーケット・センターを近くで見ることができます。

マーケット・センターの横にはメディア・センターがあり、テレビやラジオ各局が入っています。実際に放送している様子を見ることができます。新規上場セレモニーの際に打ち鳴らされる上場の鐘は現在オープンプラットフォームに置かれています。

見学コースにはありませんが、入ってすぐに史料館があり昔の証券などを見ることができます。

大型スクリーンは何を示している?

大型スクリーンがあるオープンプラットホームには株価や為替相場がリアルタイムで表示されています。左半分には時価総額・上場銘柄数売買高・売買代金、右半分にはTOPIXJPX日経400日経平均株価が表示されています。

3つの市場

東京証券取引所に上場する際は、日本取引自主規制法人(JPX-R)が、上場の基準を満たしているかどうか審査を行います。以前は東証1部、東証2部、ジャスダック、マザーズという区分でしたが、2022年4月4日からプライム、スタンダード、グロースの3つの市場に再編されました。

 プライム市場スタンダード市場グロース市場
市場区分グローバルな投資家との建設的な対話を中心に据えた企業向けの市場公開された市場における投資対象として十分な流動性とガバナンス水準を備えた企業向けの市場高い成長可能性を有する企業向けの市場
株主数・ 流通株式時価総額800人以上・ 100億円以上400人以上・ 10億円以上150人以上・ 5億円以上

TOPIXと日経平均株価

株価指数の代表的なものはTOPIX日経平均株価です。市場動向を示すものとしてニュースでもよく見かけます。

TOPIX(東証株価指数)は、Tokyo Stock Price Indexの略で東京証券取引所が算出しています。プライム市場上場銘柄を中心とした2000銘柄以上の時価総額をポイントで表したものです。

日経平均株価は、日本経済新聞社が、東京証券取引所プライムに上場する銘柄のうち、市場流動性の高い225銘柄を選定して算出する指数のことです。選定される225銘柄の構成は、年に1回の定期見直しで変わります。

見学に行った2022年8月29日の日経平均株価は一時800円以上下落し、8月10日以来およそ3週間ぶりの安値で終えました。米国株下落の影響を大きく受けた日です。

前週末アメリカの中央銀行に当たるFRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長はインフレ抑制の必要性を強調しました。利上げが続くことで景気後退の懸念が高まり、ダウ平均株価が1000ドル以上急落しました。これが日本の株価下落をもたらしたのです。

大型スクリーンには、このほかにも為替レート、先物市場、海外の指標など様々な情報が表示されています。

株式投資体験、少し儲かりました

見学の最後に株式投資体験を行いました。

体験時間は30分ほどで、仮想の株式市場で投資体験ができます。

最初に1000万円が与えられます。様々なニュースが流れてくるので、それを判断材料として株式売買を行います。ゲームの最後にはランキングが発表されます。1000万円の元手で、かりんは25万円、ゆうなは38万円増やすことが出来ました。

今回私達は仕組みを理解するまでに時間がかかり、あまり儲けを出すことはできませんでした。しかし、とても面白い体験で子供から大人まで楽しめるものだと感じました。

まとめ

昔の貴重な史料や大迫力のマーケット・センターやチッカー、投資体験が出来るゲームなど大人がみても小学生がみても面白いと思える施設でした。見学を通して証券取引をより身近に感じることのできるとても良い機会だと感じました。株式についての理解が深めることの出来る貴重な施設なので、ぜひ一度足を運んでみてください。

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